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(本館:空依 お題*純 伽

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これから先も、君と同じ空の下で共にあるように





「あ!シン、シン!」
「ん?どうかした?」
「今ね、流れ星!」

くいっと裾(すそ)を引っ張られて視線を向けると、笑顔を浮かべる彼女が天上を指差した。
今日の空は綺麗に晴れ渡り、昼間の曇天を大きく裏切る見事な星空を映し出していた。
ここは街灯やネオンが少ないから、より鮮明にそれを見ることが出来る。

「え、本当?また流れないかな」
「ステラもさっきはお願い事できなかったから、また流れて欲しいな…」

そうして二人して上を向いて、ひたすらに星が流れるのを待つ。ステラが首が痛いと言ったので、途中でごろりと寝転がった。
しばらく無言で見上げていると、彼女が呟く声が聞こえた。

「なんか、吸い込まれちゃいそう…」

そうして右手にそっとぬくもりが触れた。その小さい手を握り込む。
彼女を空に奪われることがないようにと。
握り返してきたその力は弱くても、離れないという意志が伝わってくるようで、そっと小さく笑った。

「星、流れないね」
「うん。…でも俺の願い事は叶ってるから、もういいかな」
「本当?どんな願い事?」
「…ステラと一緒にいること」

言ってから恥ずかしくなって、空いてるほうの手で思わず顔を覆(おお)う。
ステラはきょとんと瞬きをしてから、本当に嬉しそうに笑った。

「じゃあ、ステラの願い事も叶ってたんだ!」

そう言って彼女が優しく目を細めるから、なんだか眩しいくらいの心地がして、この夜が永遠に続けば良いと思った。
もちろんそんなことなどあるはずなくて、また日は昇り、この星たちの輝きを隠してしまう。そうして今度は太陽が彼女を照らすのだ。
それでも決して、この手だけは離さないで、空に彼女は渡せない。
ステラの在るべき場所は、ただ唯一此処(ここ)であるようにと。


そのことだけを、遠くの何処かで流れているであろう星に、心の中で小さく祈った。





(以心伝心)

どうしよう!キャラが違う!
書いてて私が恥ずかしかった←←
…相変わらず納得いくように書けない…
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