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(本館:空依 お題*:純 伽)
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それ過ちと悔やむのならば 私はいつまでもここにいる
宇宙(そら)を仰いで、そっと目を閉じた。隣りのぬくもりは変わらず寄り添っている。
「時々、思うことがあるんだ」
小さな呟きに、彼女は少しだけ体を離して僕を見上げた。目は閉じたままだけれど、それが気配で伝わる。
「もしあの時、君を帰さなければ、僕は耐えられたのかもしれないって」
彼女がそばにいてくれたなら、あの苦しみを乗り越えて歩いていけたのかもしれないと。
無意味に庇うことも、突き放すこともしない彼女だから。
ただ寄り添ってくれるから、それに甘えて歩いていける。今のように。
だから、
「少しだけ、後悔、してるのかな」
そう言って彼は苦笑した。それを見つめて、手を伸ばす。
「…もし本当にそうなら、」
本当に、後悔をしているのなら、
帰さなければよかったと、思っていてくれるのなら、
「私はいつまでもここにいます」
冷めた頬に手を添えて、淡く微笑む。
紫の瞳が瞬いて、それから冷めた手を握り締めた。
「僕はもう、君を返したりしない」
「…それなら、私の還る場所はあなただけですわ」
多分運命あたりのキララク
「かえる」の漢字は誤字ではなく、一応ちゃんと意味があって使い分けてます^^;
(合ってるか謎ですが
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