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(本館:空依 お題*:純 伽)
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きみとぼくは*
「あちぃー・・・」
だらしなくソファに寝そべって、言ってもどうしようもないことを延々と繰り返す。
必然的に聞くことになってしまう少女は、それなりに腹を立てていた。
「もう、銀さん!少し静かにしてて下さいよ」
私だって暑いんだから、と一喝して、再び洗濯物に取り掛かる。ぐうたらしている男よりも、動いている彼女の方が暑いのだ。
しかしそれで大人しく言うことを聞くような男ではない。まだ小さくぼやいている。
「まったく、子供じゃないんですから」
妙は大きくため息をついて、呆れたように言った。銀時はばつが悪そうに顔をしかめる。
暑いから暑いと言って何が悪い。
いつだったか、新八にどっちが大人か分からないと言われたことがあった。姉弟そろって同じ様なことを。
いやいや、俺が子供なんじゃなくて、こいつが大人じみているだけだ。
そんなことを口にしたらどんな目に合うか分からないので、心中で呟く。
せっせと動く背中を眺めながら、
「あつ…」
やっぱりぼやいといた。
そうしないと相手をしてくれない、こいつが悪いのだ。
きみとぼくは このくらいでちょうどいい
(銀さんはやっぱり子供)
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